“場合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばあひ56.6%
ばあい39.5%
とき1.3%
ばえゝ1.3%
ばめん1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それをおもふと、つくゑむかつたなりで、白米はくまいいてたべられるのは勿體もつたいないとつてもいゝ。非常ひじやう場合ばあひだ。……かせがずにはられない。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こうした場合ばあい、もしすこしでもひるむことがあればてきはあなどって逆襲ぎゃくしゅうするのがきまりだから、ますます攻勢こうせいなければならない。
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「これは重大のことですが」レザールはにわかに重々しく、「エチガライさんが来られた場合ときの閣下の態度はどんなようでしょう?」
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
伊「ハヽア、能く死ぬ/\というな、死なねばならねえ場合ばえゝにゃア一人は殺さねえよ」
例えばボワリイ夫人が情夫に場合ばめんや、裸体になるところなどの細かい描写や、助動詞、副詞に至るまで、いちいち指摘して、作者の書く心持に遊戯がある。そこまで書く必要はないといっている。
国民性の問題 (新字新仮名) / 永井荷風(著)