“容物”の読み方と例文
読み方割合
いれもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕方、会社から帰って来ると、台所の隅に仕出し屋のおかもちや、洋食屋の容物いれものなどが置いてあるのを、私はしばしば見ることがありました。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それが済むと早速さっそく調理です。るものは大してありませんが、それぞれのけだものに頃合いの大きさに切ったり、分けて容物いれものに入れたりするのが大変です。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いまでも雀ののあたりの黒いのはこのとき墨の容物いれものを投げた、墨が垂れてついたもので、羽にぽつ/\と、黒い斑点のあるのは、墨の散つてついたのだといふことです。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)