“容姿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すがた29.4%
ようし13.7%
かたち13.7%
ようす9.8%
なり7.8%
きりやう5.9%
かおかたち5.9%
きりょう3.9%
カオ2.0%
かほ2.0%
すがたかたち2.0%
みなり2.0%
みめ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はあ、ひどい病気で……」私は、そういって、すぐ心の中ではあの繊細い彼女の美しく病み疲れた容姿を思い描きながら
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
当時は重々しい容姿流行ったのである。この教諭はもう心得でなかった。前々年に卒業して去年検定を取ったから一躍三十五円に昇級していた。
首席と末席 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
苟且にも血液循環彼等肉體停止されないりは、一つた容姿各自から消滅させることは不可能でなければならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と私が尋ねますと、父は微笑んで、鏡といふものは男にも大切だ、殊に斯うして旅にでも來た時は、自分の容姿を正しくしなければ成らないと私に話しました。
子供のくせに気取った容姿をして、小風呂敷を抱えた様子が、いかにもこまっちゃくれているが、よく見るとそれは甲州の山の中でを探していた忠作でした。
「そいつあ、困つたなあ。誰が目から見ても容姿ぢやちよつと過ぎた良人だからなあ。細君の方で反抗したつてそれあ駄目だよ。」
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
奥様の思いやつれた容姿は、のさがり、目の物忘れをしたさまから、すこし首をげて、御頭を左の肩の上に乗せたまでも、よく見えました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
取りたてていうほどの容姿ではなかったが、一寸印象を与える顔立だった。顔の下半分が可愛かった。
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
此意富多々泥古を、神の子と知る故は、上に云える玉依比売、それ、容姿よかりき。是に神壮夫ありて其形姿容儀世に比い無きが、さ夜なかに、忽ちに来つ。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
汝は誰やし老女ぞ、何すれど参来つると問はしければ、赤猪子まをしけらく、その年その月に天皇の命を被りて今日まで大命を仰ぎ待ちて、八十歳を経にけり、今は容姿すでに老いて更に恃みなし。
枕物狂 (新字旧仮名) / 川田順(著)
何れ劣らぬ情のかさに心迷ひて、一つ身の何れをとも別ち兼ね、其れとは無しに人の噂に耳を傾くれば、或は瀧口が武勇れしをむるもあれば、或は二郎が容姿の優しきをふるもあり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
し方が足下の家の息子なりしかとは知ねども容姿もよく若きに似氣なく物柔折屈き人なればは早くも目が附き何處の息子か知ざれど美男の上に温順やと事ならいふ人に娘を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
香炉の灰を灰振いでってお呉れ…見れば誠にお人柄の容姿形も賤しからん姉さんだがお屋敷さんか、どういう処におでゞ、何ういう訳があって身を投げたか、それを聞かせて下さい
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)