“みめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミメ
語句割合
眉目52.5%
容貌9.8%
見目9.8%
御眼3.3%
容目3.3%
美目3.3%
1.6%
1.6%
1.6%
姿色1.6%
容姿1.6%
容眉1.6%
容色1.6%
容體1.6%
御目1.6%
美眉1.6%
見舞1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清らかに痩せ細つた顔は、火の光に赤うかがやいて、風に乱れる黒髪も、肩に余るげに思はれたが、哀れにも美しい眉目みめのかたちは、一目見てそれと知られた。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
世はあやまりの世なるかも、無き名とり川波かけ衣、ぬれにし袖の相手といふは、桂木一郎とて我が通学せし学校の師なり、東京の人なりとて容貌みめうるはしく、心やさしければ生徒なつきて
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
王子も燕も気がついて見ますとそこには一人のわかい武士と見目みめ美しいおとめとがこしをかけていました。
燕と王子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
わが母はこころ隈なしまさやかに御眼みめ明らけくきれ長くます
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一人の旅商人たびあきゅうど、中国辺の山道にさしかかりて、草刈りの女に逢う。その女、容目みめことに美しかりければ、不作法に戯れよりて、手をとりてともに上る。途中にて、その女、草鞋わらじ解けたり。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
美目みめのすぐれていたことも、領主藤堂家に腰元づとめをしていた花の十八、疱痘ほうそうになって、許婚いいなずけの男に断わられようとしたのを、自分の方から先手をうって断わったのは幾章か前に書いた。
ここにそのみめ須世理毘賣すせりびめは、はふりもの一〇を持ちて哭きつつ來まし、その父の大神は、すでにせぬと思ほして、その野に出でたたしき。
ここにその神の髮をりて、その室のたりきごとに結ひ著けて、五百引いほびきいは一二を、その室の戸に取りへて、そのみめ須世理毘賣を負ひて
その大后いはの日賣の命、いたく嫉妬うはなりねたみしたまひき。かれ天皇の使はせるみめたちは、宮の中をもえのぞかず、言立てば、足も足掻あがかに妬みたまひき。
次に沼代ぬなしろ郎女いらつめ、またのみめの御子、沼名木ぬなき郎女いらつめ、次に香余理かぐより比賣の命、次に若木わかき入日子いりひこの王、次に吉備の兄日子えひこの王、次に高木比賣の命、次に弟比賣おとひめの命。
あれはまさしく、あの大化五年の変事で、倉山田ノ大臣が斬られた折り、そのおむすめで中大兄ノ皇子のみめになつてをられた造媛みやつこひめが、歎き死にに身まかれた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
けれど其性質は悪くはない相で、子供などには中々優しくする様子であるから、何うだ、重右衛門、姿色みめよりも心と言ふたとへもある、あれを貰ふ気は無いかと勧めた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
香炉の灰を灰振はいふるいでふるってお呉れ…見れば誠にお人柄の容姿みめ形も賤しからん姉さんだがお屋敷さんか、どういう処におでゞ、何ういう訳があって身を投げたか、それを聞かせて下さい
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さんぬる頃、旅籠屋はたごやの主人たち、三四人が共同で、熱海神社の鳥居前へ、ビイヤホオルを営んだ時、近所から狩催かりもよおした、容眉みめむすめの中にまじって、卓子テエブル周囲まわりを立働いた名残なごりであるのを
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
の古戦場をよぎつて、矢叫やさけびの音を風に聞き、浅茅あさじはらの月影に、いにしえの都を忍ぶたぐひの、心ある人は、此のおうなが六十年の昔をすいして、世にもまれなる、容色みめよき上﨟じょうろうとしても差支さしつかえはないと思ふ
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
成れ拙者は未熟みじゆくなれどもせがれの半四郎は古今の達人なりと御噺おはなし有しが其半四郎先生に今日御目おめかゝらんとはゆめさら存ぜざりしなり又其御身形おんみなりは如何なされし事やとひければ半四郎きゝて今も云通り某しは生質うまれつき容體なりふりには一向頓着とんぢやくせず人は容體みめより只心なり何國へ行にも此通り少しもかまはず只々蕩樂だうらくは酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「あんな美眉みめよい妹君を、選りに選って……」とか言いながらも
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お眼にかかってお見舞みめえしやしょう」
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)