“許婚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいなずけ74.8%
いひなづけ22.5%
いいなづけ1.8%
いいなずげ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「京師方の娘! 私の許婚いいなずけ!」——するとお粂は狂人のように、胸の前で両手を叩き合わせたが、かれた女のように口説き出した。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「平野屋の若旦那は、お園さんを怨んではゐないが、邪魔にはしてゐましたよ。尤も許婚いひなづけのお夏さんは、心から怨んでゐたやうで」
そのうちに、横田さんと保子さんとの結婚の話がまとまって、二人は公然と許婚いいなづけみたいな交りをすることになった。それを見て吉川さんはひどく煩悶しだした。
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
忠弘には絹姫きぬひめという従兄妹いとこ同士の許婚いいなずげがあり、朝夕顔を合わせておりますが、絹姫の絵に描いたような端麗な美しさも、取済とりすましたお行儀のよさも、学問諸芸の並々ならぬたしなみも