“取済”のいろいろな読み方と例文
旧字:取濟
読み方割合
とりすま75.0%
とりす25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八重子は今年の春に附属小学校から学園に移ったのですが、中産階級の奥さま型に出来上っている顔はもう制服姿に似合わないほど纏って取済とりすましたものになりました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
我がこの様な丸髷まるまげなどに、取済とりすましたる様な姿をいかばかりつらにくく思はれるであらう、夢さらさうした楽しらしい身ではなけれどもと阿関は振かへつて録之助を見やるに
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そうっておじいさんは一こう取済とりすましたものでしたが、わたくしとしては、それではなにやらすこ心細こころぼそいようにかんじられてならないのでした。