“取做”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりな88.6%
とりなし11.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ともあれ、お師匠さまを救うために、私は自首いたします。どうぞ、後で武蔵様へも、御坊からよろしくお取做とりなしをねがいまする」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それとも私がお父さんに悪く取做とりなしでもして居や為ないかと、貴方あんたが腹でもたてゝいやアしないかと、そればっかり心配して居やしたよ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
全く姉さんのお取做とりなしが宜いからで、乙なものでなんでも太鼓の叩き次第だからねえ、早速お村に申しましょう、お村や/\一寸降りてなよ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
無成算な、その日その日の無駄な働きに、一夏を過して来たお島は、習慣でそうして来た隠居の機嫌取や、親子の間の争闘の取做とりなしにも疲れていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)