“心細”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こころぼそ46.7%
こゝろぼそ42.2%
こゝろぼせ3.3%
こゝろほそ2.2%
こころぼ2.2%
こヽろぼそ1.1%
こころほそ1.1%
こころぼそく1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はやく、おうちへはいらないと、らぬひとにつれられていってしまうがな。」と、ほしひかりをながめて心細こころぼそおもったことがありました。
古いはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
わびしさ……わびしいとふは、さびしさも通越とほりこし、心細こゝろぼそさもあきらめ氣味ぎみの、げつそりとにしむおもひの、大方おほかた、かうしたときことであらう。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わし戸頭まで送るばいと思ったに…どうもれいりません…形見……形見なんて心細こゝろぼせえこといわずにの、あんたも惣吉さんも達者でけえって
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あまりにこひしうなつかしきをりみづかすこしははづかしきおもひ、如何いかなるゆゑともしるにかたけれど、且那だんなさまおはしまさぬとき心細こゝろほそへがたう、あにともおやとも頼母たのもしきかたおもはれぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
月も無く沙漠暮れ行く心細こころぼ
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
とほざかるが最期さいごもうゑんれしもおなじことりつくしまたのみもなしと、りすてられしやうななげきにおそのいよ/\心細こヽろぼそ
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「おい河野かうの‥‥」と、わたしへん心細こころほそさとさびしさを意識いしきして、右手みぎていてことばけたが、河野かうのこたへなかつた。くびをダラリとまへげて、かれねむりながらあるいてゐた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
だから今までこんな事を言ッてるものは私ばッかりだとおもうと、何だか心細こころぼそくッて心細ッてなりません。でしたがネ、この頃は貴君という親友が出来たから、アノー大変気丈夫になりましたわ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)