“意識”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしき87.9%
こころ12.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに、だんだん意識いしきがはっきりしてきました。はじめは、どこにいるのかも、何を見ているのかも、さっぱりわかりませんでした。
あえて意識いしきしない共和きょうわと、たがいの援護えんごがそこに生まれた。すそをあおるほのお熱風ねっぷうよりは、もっと、もっと、つよい愛を渾力こんりきで投げあった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、この三月まえの出来事はもとより、七年来の悲しい歳月は、いま小信の意識こころの底に埋められているだけで。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しかも、今やそれが矢代の意識こころにも迫って来たのである。たとい千鶴子が直接彼に云わなくとも、何ものかが千鶴子を通し、指で彼をさし示して云ったのと同じだった。
旅愁 (新字新仮名) / 横光利一(著)