“渾力”の読み方と例文
読み方割合
こんりき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忍剣にんけんは、渾力こんりきをしぼって、それを引きぬこうとこころみたが、ぬけるどころか、大山たいざんにのしかかられたごとく一寸のゆるぎもしない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あえて意識いしきしない共和きょうわと、たがいの援護えんごがそこに生まれた。すそをあおるほのお熱風ねっぷうよりは、もっと、もっと、つよい愛を渾力こんりきで投げあった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と息を返した重蔵は、ガッキリこたえて弓形に腰がるまで丹田に渾力こんりきを集めた。エエイッ、エエイッ——続いて圧倒的な気合いが押した。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)