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こんりき
ふりがな文庫
“こんりき”の漢字の書き方と例文
語句
割合
渾力
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渾力
(逆引き)
忍剣
(
にんけん
)
は、
渾力
(
こんりき
)
をしぼって、それを引きぬこうとこころみたが、ぬけるどころか、
大山
(
たいざん
)
にのしかかられたごとく一寸のゆるぎもしない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あえて
意識
(
いしき
)
しない
共和
(
きょうわ
)
と、たがいの
援護
(
えんご
)
がそこに生まれた。
裾
(
すそ
)
をあおる
炎
(
ほのお
)
の
熱風
(
ねっぷう
)
よりは、もっと、もっと、つよい愛を
渾力
(
こんりき
)
で投げあった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と息を返した重蔵は、ガッキリこたえて弓形に腰が
反
(
そ
)
るまで丹田に
渾力
(
こんりき
)
を集めた。エエイッ、エエイッ——続いて圧倒的な気合いが押した。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
くわッと目を開いた源六が、断末とはいえ口惜しまぎれの
渾力
(
こんりき
)
、お蝶の腕へねばりついて、これこそまったくの必死必殺。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それが
渾力
(
こんりき
)
をこめて
撃下
(
うちお
)
ろした太刀風を、一度でもひらりとかわした作左衛門はむしろ奇蹟と云ってもよかった——が
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
新九郎は
焦心
(
せき
)
だした。来国俊の刀も折れろ、
後藤祐乗
(
ごとうゆうじょう
)
の
鍔
(
つば
)
も割れろとばかり、むッと
渾力
(
こんりき
)
を柄にあつめて最後の一押し。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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