“渾融”の読み方と例文
読み方割合
こんゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくして詩と音楽と踊りとの渾融こんゆうした芸術ができあがってくる。こう見れば、長唄だけを離して唄うのは、この芸術の美点をそぐものである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
私もまたこのアンティセシスの下にある。自分が思い切って一方を取れば、是非退けねばならない他の一方がある。ジェーナスの顔のようにこの二つの極は渾融こんゆうを許さず相そむいている。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それは大化の改新においてきわめて現実的な実現の努力となって現われ、天武朝より天平時代へかけて現実的と理想的との渾融こんゆうせる実現の努力となって現われたのである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)