“細心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいしん81.8%
ほそこころ9.1%
ほそしん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日々の心の生長する、膽ありて細心さいしん、己に慢ぜず、ことに女性を侮蔑せざる——そんなふうな人に生まれたし。(「現代」昭和八年三月)
(旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
せめて追善のために細心ほそこころざしさし上げ申すなりとて、一包さし出しはべれば、上人にわかに色をなし、さてさて道無殿は物にかまわぬ一筋なる御人にて
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
ほんの黄昏たそがれの薄明りをたよりにして、草双紙くさぞうしを読んだがためだという事ではあるが、そうした世帯の、細心ほそしん洋燈ランプの赤いひかりは、視力をいためたであろうし、その上に彼女は肩の凝る性分で
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)