“草双紙”のいろいろな読み方と例文
旧字:草雙紙
読み方割合
くさぞうし95.3%
くさざうし4.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『一代女』の挿画は後世の草双紙くさぞうしのように、物凄さを強調するものではないが、この蓮の葉笠の姿は何となく凄涼の気を帯びている。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
戯作げさく、つまり昔の草双紙くさぞうし——草双紙に何があるものですか、ただその時、その時を面白がらせて、つないで行けばいいだけの代物しろものです
山道 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それですが、江戸時代の文学だの、明治の文学だのと云ふ六ヶ敷むつかしいことになると、言ひにくうございますから、たゞね、小説、草双紙くさざうし京伝本きやうでんぼん洒落本しやれぼんと云ふ其積そのつもりで申しませう。
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ばなしをしたり、まりをついたり、草双紙くさざうしを讀んだり、綾取りをしたり、雨降り續きでお客がないから、何しろ退屈でせう、——頬つぺたを嘗められたのはおまけですが、三度々々が店屋物てんやもの