“絵草紙”のいろいろな読み方と例文
旧字:繪草紙
読み方割合
えぞうし72.7%
ゑざうし27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ食事のために作った茶碗ちゃわんや食卓、酒のつぼ絵草紙えぞうしや版画の類あるいは手織木綿もめんのきれ類といった如き日常の卑近なるものでありながら
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
たまに両親りょうしんまちへいってってきてくれた絵草紙えぞうしや、おもちゃなどがあると、それを良吉りょうきち文雄ふみおにもせてやったり、してやったりいたしました。
星の世界から (新字新仮名) / 小川未明(著)
あれは。近「絵草紙ゑざうしだよ。梅「へえゝ綺麗きれいなもんですな、なでて見ちやアわかりませんが、此間このあひだ池田いけださんのおぢやうさまが、これだとおつしやいましたがわかりませんでした。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
明治二十五年に生れた僕は勿論日清役のことを覚えてゐない。しかし北清ほくしん事変の時には大平だいへいといふ広小路ひろこうぢ(両国)の絵草紙ゑざうし屋へき、石版刷せきばんずりの戦争の絵を時々一枚づつ買つたものである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)