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良吉
良吉の
出した
新聞は、
翌々日の
朝、
隔たった
町の
郵便局から、
配達されました。いつも、それは、
昼すこし
前の、
時刻にきまっています。
そして、しばらくそこに
良吉はいますと、やがて
日がうす
暗くなります。すると
彼は
名残惜しそうに
帰ってゆくのでありました。
といって、
良吉からそれを
取り
返して
持ってゆきました。その
後で、
良吉はさも
名残惜しそうにして、
力蔵の
後ろ
姿を
見送っていました。