“良夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あたらよ56.3%
りやうや12.5%
あらたよ12.5%
りょうや12.5%
れうや6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹のに馬追啼けり良夜あたらよの涼しきがほどをわれは湯を浴ぶ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ちつゞく惡鬼あくきばらひ、をくあつする黒雲くろくもをぬぐつて、景氣けいきなほしに「明月めいげつ」も、しかし沙汰さたぎるから、せめて「良夜りやうや」とでもだいして、小篇せうへんを、とおもふうちに……四五人しごにんのおきやくがあつた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今は無き我家の跡に櫓かけて磯の良夜あらたよを子ら太鼓うつ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
旧暦は盂蘭盆うらぼんの十五日、ちょうど今夜は満月である。空ははれ、風はさわやかに、日の光は未だ強い。その良夜りょうやの前の二、三時間を慌ただしい旅の心がさわめきやまぬ。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
良夜れうやとは今宵こよひならむ。今宵は陰暦いんれき七月十五夜なり。月清つきゝよく、かぜすゞし。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)