“爽”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さわ39.9%
さわや29.4%
さわやか12.5%
さは6.4%
さはや6.4%
さや2.0%
さはやか1.4%
たが0.7%
0.3%
さっ0.3%
(他:2)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“爽”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.8%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そして殆んど一日中、周囲の林の新緑がサナトリウムを四方から襲いかかって、病室の中まですっかりさわやかに色づかせていた。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
それは興奮をいやすための、まことにさわやかな飲料でもあり、蒸し暑くなって来た気温を和げるための清涼剤でもありました。
赤耀館事件の真相 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼焔のそと岸の上に立ちて、心の清き者は福なりとうたふ、その聲さわやかにしてはるかにこの世のものにまされり 七—九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
と弁舌さわやかに淀みなく述立てる処は理の当然なれば、目付も少し困って、其の返答に差支さしつかえた様子であります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この湊屋の門口で、さわやかに調子を合わした。……その声、白きにじのごとく、と来て、お三重の姿にした。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
芝居の意休を一ゆがきして洒然さっぱり灰汁あくを抜いたような、白いひげを、さわやかしごきながら、これ
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
プーンと味噌汁の匂ひがして、お勝手では女房のお靜が、香の物をきる音までが、さはやかに親しみ深く響いてゐるのでした。
ひとりといふ事がどんなにさはやかなものかと、窓外の枝木をふるはせて激しく降る雨に、富岡は、うつとりと眼を向けてみる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
私は二枚ばかりのチケットをポケットに残して、アトリエを出た。筋肉運動が、憂欝な私の頭脳あたまさはやかにした。
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
さはやかな写生日和びよりの朝なぞにこのX—の紙面をつい開くと、芸術的な霊感とはおよそ反対な空気がムツと顔を突いて来る。
姉弟と新聞配達 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
私はさんざんに翻弄され、それでも、若葉を嗅ぐような、さやけい匂いをつけて戻ってきました。
一週一夜物語 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そうして御米の顔色は、宗助が鏡の中に認めた時よりも、さやかにはならなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
早蕨さわらび二筋ふたすぢ寄せてちようの宿れるかたしたる例の腕環のさはやかきらめわたりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お峯は彼が然諾ぜんだくさはやかなるにひて、紅茶と栗とのこれに酬ゆるの薄儀に過ぎたるを、今更に可愧はづかしく覚ゆるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
けだし十余年なり、時刻たがわずと、余ひそかに記す。
筆を取って疾くしるすに、一字をたがえず
「こよいは、そちや菊王も交じえて、心ゆくまで、別杯をもうよ。小右京に琴をひかせ、わしは琵琶を弾じよう。その支度、清々すがすがとしておけや。夜明けなば、あずま立ち、やかにここを立ち出でたい」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
峯の御坊寺はごぞんじでしょうが、雨風に荒れてはいますが、一度お詣りをしたあとはさっぱりとしたよい心持でございます。
あじゃり (新字新仮名) / 室生犀星(著)
その徳にそむかずとも謂ふべきなれ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
晨朝ジンテウの勤めの間も、うと/\して居た僧たちは、サワやかな朝の眼をミヒラいて、食堂ジキダウへ降りて行つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
サワやかな育ての君の判断力と、惑ひなき詞に感じてしまつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)