“気爽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きさく75.0%
けざやか25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気爽きさくで酒のお酌などの巧いおとらは、夫の留守などに訪ねてくる青柳を、よく奥へ通して銚子ちょうしのおかんをしたりしているのを、お島は時々見かけた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
気爽きさくらしい叔母はちょッと垢脱あかぬけのした女であった。まゆの薄い目尻めじりの下った、ボチャボチャした色白の顔で、愛嬌のある口元から金歯の光がれていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ちよつと」と戸口より半身を示して、黄金きんの腕環の気爽けざやか耀かがやける手なる絹ハンカチイフに唇辺くちもとおほいて束髪の婦人の小腰をかがむるに会へり。えんなるおもてに得もはれず愛らしきゑみをさへ浮べたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)