“耀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かがや63.8%
かが7.9%
かがよ5.5%
かゞや4.7%
ひかり3.1%
かがやか1.6%
かゞよ1.6%
かがやき1.6%
かゞ1.6%
きら1.6%
ひか1.6%
かゞやき0.8%
かヾ0.8%
かぎ0.8%
かぎろ0.8%
0.8%
てり0.8%
カガヤ0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ステラが「仲間」の眼を惹いたのはしかしその船体によつてだけではなく、その名のとほり「星」のやうな船長の一人娘の耀かがやきによつてでもあつた。
水に沈むロメオとユリヤ (新字旧仮名) / 神西清(著)
いかなる怒濤どとうにもほろぼされまいとする情意の熱がそこにまばゆいばかりの耀かがやきを放って、この海景の気分をまとめようとあせる。
せまる太陽は、まともに暖かい光線を、山一面にあびせて、眼に余る蜜柑の葉は、葉裏まで、かえされて耀かがやいている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこには、女として、日本の男への不承知の感情もひそんでいるのだったけれども、何と妙だろう——伸子は、銀灰色の絹びろうどのさざ波の上に耀かがやいている一個の腕環を見つめながら思った。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ともしびのかげに耀かがよふうつせみのいもゑまひしおもかげに見ゆ 〔巻十一・二六四二〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「——なにせ、秋だ、聖壇の大蝋燭のやうに、ちらちら、感情のまく耀かがよひながら微動する」と
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
ひじりのみたまは面前を飛び過ぎ給ひしかど、はるかなき童のそのひかり耀かゞやけるさまにえ堪へで、卒倒したるならむといひき。
どこを見ても、耀かゞやかしい幸運が自分を待つてゐてくれさうには見えなかつた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
ここに日の耀ひかりのじのごと、その陰上ほとに指したるを、またある賤の男、その状をあやしと思ひて、恆にその女人をみなの行を伺ひき。
そこへ、お前が、耀ひかりの翼で触ってやると、人間は、五月の樫が朝露に会ったように、活々と若く、甦るのです。
対話 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
しかも確然としてそのおほふべきを覆ひ、終日ひねもす北の風をおろし、夕付ゆふづく日の影を耀かがやかして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
わたくしは全く恍惚こうこつとして地上に身を投げ伏し、耀かがやかしい自然、そのころも
彼は夢みた、やさしの牧場、其処に耀かゞよふ大浪は、
耀かゞよふみれば宿命しゆくめい
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
突如、梵天ぼんてんの大光明が、七彩赫灼かくしやく耀かがやきを以て、世界開発かいほつの曙の如く、人天にんてん三界を照破した。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
耀かがやきは矢と飛び下る。
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
見る人の心に耀かゞやきて、また倏忽たちまちに消えせにけり。
緑の種子 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その女が戀人の不實を嘆いた後で、今度は自尊心の助けを求め、最も耀かゞやかな寶石ときらびやかな衣裝いしやうで自分を飾るやうに侍女に云ひつける、そして、その晩、舞踏會でその不實な男に會ひ、こともなげな彼女の態度で男に棄てられても自分は一向平氣だといふことを、彼に見せてやらうと決心するといふのだ。
にはかに空がはっきり開け星がいっぱい耀きらめき出した。たゞその空のところどころ中風にでもかかったらしく変によどんで暗いのは幾片か雲が浮んでゐるのにちがひない。
柳沢 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
島抜け法印の、どんぐり目は、いよいよギラギラと、耀きらめいて来た。これまで押し伏せに押し伏せていた欲望が、一度、ムクムクと頭をもたげた以上、それを、もうどうすることも出来ない。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
やがてのこと、青白い耀ひかりに照らし出された井戸の底に、水はなくてもが燃え、人の形のかすかに動いているのが、八丁堀三人の視線を捉えた。
柿本人麿が新田部にいたべ皇子にたてまつった長歌の反歌で、長歌は、「やすみしし吾大王おほきみ、高耀ひか皇子みこきいます大殿おほとのの上に、ひさかたの天伝あまづたひ来る、雪じもの往きかよひつつ、いや常世とこよまで」という簡浄なものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
されど怒らず、いとうつくしく微笑ほゝゑみたれば、そのゑめる目の耀かゞやきはわが合ひし心をわかちて多くの物にむかはしむ 六一—六三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それ滅びざるものも滅びうるものも、みな愛によりてわれらの主の生みたまふ觀念の耀かゞやきにほかならず 五二—五四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
或日あるひたみいてればみぎゆびにあり/\と耀かヾやくものあり。
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
紅絹もみの八ツくちころ/\とれて燈下とうか耀かヾやく黄金わうごん指輪ゆびわ
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
朝影あさかげはなりぬたま耀かぎるほのかにえてにしゆゑに 〔巻十一・二三九四〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
春の陽光は眼覚めるばかりにその輝きを増し、緑色の木洩日こもれび耀かぎろいは一段とあざやかになって行く。子供達は何やらみな一様に眼を輝かして、太陽を仰ぐ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
一の神有りて、天八達之衢あまのやちまたに居り、その鼻長さ七咫ななあた脊の長さ七尺ななさか云々、また口尻くちわき明り耀れり
国王これをおとない眼を開きて相面せよといいしに、わが眼睛耀てりて、君輩当りがたしと答え、国史に猿田彦大神、眼八咫鏡やたのかがみのごとくにして、赤酸漿あかかがちほどかがやく、八百万やおよろず神、皆目勝まかちて相問うを得ずとある。
神モ霊威ヲ耀カガヤカシ給ハバ
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)