トップ
>
耀
>
かが
ふりがな文庫
“
耀
(
かが
)” の例文
緋縅
(
ひおどし
)
の
大鎧
(
おおよろい
)
を
衣
(
き
)
て、
竜頭
(
りゅうず
)
と
金鍬形
(
きんくわがた
)
の付いた
兜
(
かぶと
)
をかぶって、
連銭葦毛
(
れんせんあしげ
)
の馬に乗った美しい若武者が迎えに来る、光り
耀
(
かが
)
やくような若い大将が、それがお登女の花婿である。
似而非物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
耀
(
かが
)
よい出すという風にややつかれた肉体の上にあやとなって出る精神のつや、微妙な知慧のつやというようなものは、実に見おとすことの出来ない、真の人間らしい一つの花です。
獄中への手紙:06 一九三九年(昭和十四年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「なるほど」と青年は、
耀
(
かが
)
やく眼を
挙
(
あ
)
げて、道也先生を見たが、先生は
宵越
(
よいごし
)
の
麦酒
(
ビール
)
のごとく気の抜けた顔をしているので、今度は「さよう」と長く引っ張って下を向いてしまった。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私たちはフレップを摘み、トリップを探してまた心ゆくままに味い、かつ夢みた。そうしてまた
耀
(
かが
)
やかで涼しい風と光と色と音とをもまた十分に新鮮に食らい過ぎるくらいに食らった。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
なんせ私の知ってる今日までの光子さんいうたら、花やかで、勝ち気で、いつもプライドに
充
(
み
)
ちた眼エ
耀
(
かが
)
やかしてなさって、そんな
辛
(
つら
)
い思いしてなさったとはちょっとも見えしませんのに
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
黄金
(
こがね
)
と
耀
(
かが
)
やかしなば、その
鎖
(
くさり
)
に
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
朝の
陽
(
ひ
)
が
耀
(
かが
)
やきはじめた。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「こうすると引き立ちますよ」と云って
故
(
もと
)
の席に返る。小野さんの
胴衣
(
チョッキ
)
の胸には松葉形に組んだ金の鎖が、
釦
(
ボタン
)
の穴を左右に抜けて、黒ずんだメルトン地を背景に
燦爛
(
さんらん
)
と
耀
(
かが
)
やいている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこには、女として、日本の男への不承知の感情もひそんでいるのだったけれども、何と妙だろう——伸子は、銀灰色の絹びろうどのさざ波の上に
耀
(
かが
)
やいている一個の腕環を見つめながら思った。
道標
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
幹太郎は眼を
耀
(
かが
)
やかせた。
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
耀
(
かが
)
よふ玉の
苑
(
その
)
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
午
(
ご
)
に
逼
(
せま
)
る太陽は、まともに暖かい光線を、山一面にあびせて、眼に余る蜜柑の葉は、葉裏まで、
蒸
(
む
)
し
返
(
かえ
)
されて
耀
(
かが
)
やいている。やがて、裏の
納屋
(
なや
)
の方で、鶏が大きな声を出して、こけこっこううと鳴く。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
耀
漢検準1級
部首:⽻
20画
“耀”を含む語句
赫耀
栄耀
光耀
栄耀栄華
目耀
榮耀
耀光
眩耀
炫耀郷
晃耀
閃耀
黒耀石
御栄耀
耀々
耀変
輝耀
隆文耀
電光晃耀
赤耀館
費耀
...