“栄耀”のいろいろな読み方と例文
旧字:榮耀
読み方割合
えいよう53.1%
えよう37.5%
えいえう6.3%
ええう3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼の前の無常を見て夢の中の栄耀えいよういとわねばなりません。とりわけて亡き父上の御遺言が耳の底に止まって心のうちに忘れられません。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そして、その姉にもまさる美貌なのに、なぜか嫁ぐことも栄耀えようもきらって、高時の生母、覚海夫人の許でその黒髪をおろしてしまった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三代の栄耀えいえう一睡のうちにして、大門だいもんの跡は一里こなたに有り、秀衡ひでひらが跡は田野に成りて、金鶏山のみ形を残す。先づ高館たかだちにのぼれば、北上川南部より流るる大河也。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
国民の膏血かうけつを分けて貰つて、不義の栄耀ええうふけり、其手先となつて昔日むかし朋友ほういうの買収運動をさへなさるとは、姉さん、まア、何と云ふ堕落でせうか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)