“秀衡”の読み方と例文
読み方割合
ひでひら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また奥州の金商人吉次(一書ニハ五条橘次末春きつじすえはる)という人間の素姓も不明である。秀衡ひでひらとの関係などは、皆目、証するものがない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀衡ひでひら将軍の家も系図では佐藤であるが、信夫の継信忠信兄弟が有名であったために、後には彼らの末裔なることを信じない佐藤家が少なくなった。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
三代の栄耀えいえう一睡のうちにして、大門だいもんの跡は一里こなたに有り、秀衡ひでひらが跡は田野に成りて、金鶏山のみ形を残す。先づ高館たかだちにのぼれば、北上川南部より流るる大河也。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)