“栄耀(ええう)” の例文
旧字:榮耀
国民の膏血(かうけつ)を分けて貰つて、不義の栄耀(ええう)に耽(ふけ)り、其手先となつて昔日(むかし)の朋友(ほういう)の買収運動をさへなさるとは、姉さん、まア、何と云ふ堕落でせうか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
絹の上衣、刺繍のしてあるチヨキ、帯革に金剛石を鐫(ちりば)めた靴、この総ては随分立派で、栄耀(ええう)に慣れた目をも満足させさうに見える。己の目の火のやうな特別な光も人を誘(いざな)ふには十分だ。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
「何ツ」松島は猛獅(まうし)の如く躍(をど)り上りつ、梅子の胸を捉(とら)へて仰(あふむ)けに倒せり、「女と思つて赦(ゆる)して置けば増長しやがつて——貴様(きさま)の此の栄耀(ええう)を尽くすことの出来るのは誰のお蔭だ、 ...
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
誰も好んで泥棒などするのでは無いだから、余つてるものが在(あ)るなら、無いものに融通するのは人間の義務で、他人が困つてるのに自分ばかり栄耀(ええう)してるのが、ほんたうの泥棒だとよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)