“昔日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきじつ80.0%
むかし15.0%
かみ1.7%
きのふ1.7%
そのかみ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余もまたこの国に入れられ、この国もまたその誤解を認むるに至らば、その時こそ余の国を思うの情は実に昔日せきじつに百倍する時ならん。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
元来いつたい政治をるに天子様をさしはさんで為やうといふは日本人の不心得で、昔日むかしから時の政府に反対するものを直ぐ朝敵にして了うが
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
楽毅之伝がっきのでんを読むに——趙王が兵を起して燕国えんこくを討とうとしたとき、楽毅は地に拝伏し、その昔日かみ、臣は燕王に仕えり、燕を去るも燕王を思うこと、なお今日
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
善くをさむれども、内には事足る老婢ろうひつかひて、わづかに自炊ならざる男世帯をとこせたいを張りて、なほもおごらず、楽まず、心は昔日きのふの手代にして、趣は失意の書生の如く依然たる変物へんぶつの名を失はでゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いみじくも仰せ下さった。昔日そのかみの約束もあれば、かならず約を果たさんものと誓っています。——ちょうどよい折、どうかあなたから丞相じょうしょうに告げてそれがしのためにおいとま
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)