“鐫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
え45.8%
ゑ20.8%
ほ16.7%
せん8.3%
えり4.2%
ちりば4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
教区寺のオルガンの楽鍵ごとにその端に伯家の紋章豕を鐫(え)りあるからと釈いた(今年一月十三日の『ノーツ・エンド・キーリス』三四頁)
嘉永(かえい)それの年に鐫(ゑ)られたる本所絵図(ほんじよゑず)をひらきたまはば、土屋佐渡守(つちやさどのかみ)の屋敷の前に小さく「芥川(あくたがは)」と記せるのを見たまふらむ。この「芥川」ぞわが家(や)なりける。
臘梅 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それは精巧な刀であったが、一行の文字を鐫(ほ)ってあった。それは胆欲レ大而心欲レ小、知欲レ円而行欲レ方というのであった。
陸判 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
狂歌師としては無論第三流以下であって、笑名の名は狂歌の専門研究家にさえ余り知られていないが、その名は『狂歌鐫(せん)』に残ってるそうだ。
嗚呼鉄(くろがね)の筆と鉛(なまり)とをもて永く磐石に鐫(えり)つけおかんことを。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
絹の上衣、刺繍のしてあるチヨキ、帯革に金剛石を鐫(ちりば)めた靴、この総ては随分立派で、栄耀(ええう)に慣れた目をも満足させさうに見える。己の目の火のやうな特別な光も人を誘(いざな)ふには十分だ。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)