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『臘梅』
ふりがな文庫
『
臘梅
(
ろうばい
)
』
わが裏庭の垣のほとりに一株の臘梅あり。ことしも亦筑波おろしの寒きに琥珀に似たる数朶の花をつづりぬ。こは本所なるわが家にありしを田端に移し植ゑつるなり。嘉永それの年に鐫られたる本所絵図をひらきたまはば、土屋佐渡守の屋敷の前に小さく「芥川」と記 …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
家
(
や
)
本所
(
ほんじよ
)
鐫
(
ゑ
)
芥川
(
あくたがは
)
臘梅
(
らふばい
)
脇差
(
わきざ
)
瓦解
(
ぐわかい
)
後
(
のち
)
叔父
(
をぢ
)
世
(
せ
)
扶持
(
ふち
)
数朶
(
すうだ
)
丈
(
たけ
)
琥珀
(
こはく
)
田端
(
たばた
)
筑波
(
つくば
)
嘉永
(
かえい
)
亦
(
また
)
透
(
す
)