“臘梅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうばい88.9%
らふばい11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今朝は臘梅ろうばいの花がしぼんでいるのに心づいて、侘助椿わびすけつばきに活けかえようと思って行ったら、あの時と同じ所にあの鍵が落ちていた。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
売り払った懸物が気にかかるから、もう一遍いっぺん見せて貰いに行ったら、四畳半の茶座敷にひっそりと懸かっていて、その前にはとおるような臘梅ろうばいけてあったのだそうだ。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わが裏庭の垣のほとりに一株の臘梅らふばいあり。ことしもまた筑波つくばおろしの寒きに琥珀こはくに似たる数朶すうだの花をつづりぬ。こは本所ほんじよなるわがにありしを田端たばたに移し植ゑつるなり。
臘梅 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
臘梅らふばいや雪うちかす枝のたけ
臘梅 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)