“徹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とお47.5%
とほ15.5%
てつ14.8%
こた13.5%
てっ6.4%
0.7%
こたえ0.3%
0.3%
とう0.3%
テッ0.3%
トホ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……何ですか蘭竹なんぞ。あなたの目はとおりました、女の乳というものだけでも、これから、きっと立派な文章にかけるんです。」
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こんなとほるやうな感じの女が、どう間違つて伊丹屋の駒次郎などの思ひ者になつて居たことか、平次にはそれが不思議でなりません。
ズボリと踏込ふみこんだ一息ひといきあひだは、つめた骨髓こつずゐてつするのですが、いきほひよく歩行あるいてるうちにはあたゝかります、ほか/\するくらゐです。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今までは気もつかなかったが、部屋へ戻って来ると一時に寒さが身にこたえてきてブルブルと胴震いがして、急には口もきけなかった。
生不動 (新字新仮名) / 橘外男(著)
生命をよく持たんには、素直な、自然の子となるにくはない。家は、闘争のちまたにある。妻子の家も捨てなければそれにてっしえない。
信長は、屋外に幔幕まんまくを張らせ、そこを参謀本部として、時稀ときたま傍らの茶屋で休息をとるくらいな程度で夜をかしていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アノ約束の辛い事が今更のように浸々しみじみと身にこたえたけれども仕方がない
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
少しあまツたるいやうな點はあツたけれども、調子に響があツて、好くほる、そしてやさしい聲であツた「まるで小鳥がさへづツてゐるやうだ。」と思ツて、周三は、お房の饒舌しやべツてゐるのを聞いてゐると
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そして、目的は、相手を負かそうとか、自分の主張をあくまでもとうそうとか、そういう浅薄な野心は毫末ごうまつもない。ただ自分を忘れて、道のために議するというふうの態度がありあり見える。
ソクラテス (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
大道ダイドウ心源シンゲンテッ
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
対空射撃に出て、二夜トホさむとす
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)