“こたえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
25.8%
応答25.8%
16.1%
返答9.7%
答弁3.2%
反応3.2%
復命3.2%
3.2%
感応3.2%
解答3.2%
返辞3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
スウィーデンボルクまさに死せんとするや友人彼の心中の様を問う、彼こたえていわく「幼時老母の家をわんとするの喜悦よろこびあり」
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
この応答こたえが、もしすぐにこの場でできたとしたら、「蠅男」の正体は案外楽に解けたであろう。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「やあ」と受けこたえがあった。そのまま洋杖ステッキは動かなくなる。本来は洋杖さえ手持無沙汰なものである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのかげに何か重大な曰くが潜んでいるに相違ないと、普段からあまり面白く思われていない山城守のことではあり、一同へんに白じらと黙りこくって、誰ひとり返答こたえをする者もなかったのだが
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
群臣と共にこうべをあつめて答弁こたえをなさんとはかれども、たれとて蛇の雌雄をば見定むべくもあらぬままただ当惑するばかりなり。
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
国の大事ぞ、等閑なおざりになせそ、もし何者にもあれ天神の難問をく解き開き得ば厚く賞与をすべきなりと、一国内にあまねく知らしめて答弁こたえを募るに応ずるものも更になし。
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
その最愛の名を声にまで出してみても、その響きの中には忘れていた夢を思い出したほどの反応こたえもなかった。どうすれば人の心というものはこんなにまで変わり果てるものだろう。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「それはそうと、その条は、まだ殿さまへはお復命こたえになっていねえでしょうね」
アノ約束の辛い事が今更のように浸々しみじみと身にこたえたけれども仕方がない
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
社内の事よりも何よりも、反抗するに感応こたえのない、大自然の圧迫は、実に苦しく、家庭や長上の人より受くるもののように余裕がありません。
職業の苦痛 (新字新仮名) / 若杉鳥子(著)
思索による意味の探索以外に、もっと直接的な解答こたえがあるのではないか、という予感もした。こうした事柄に、計算の答えのような解答を求めようとしたおのれの愚かさ。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
という返辞こたえに、わッ! ときもつぶした長庵が逃げ出そうとすると
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)