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応
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こたえ
ふりがな文庫
“
応
(
こたえ
)” の例文
旧字:
應
「ちょいと、
肖
(
に
)
ていると思うもんだから、お前は生意気だね。」といって掻巻の上を軽く叩くと、ふわりと手が沈んで
応
(
こたえ
)
がない。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「やあ」と受け
応
(
こたえ
)
があった。そのまま
洋杖
(
ステッキ
)
は動かなくなる。本来は洋杖さえ手持無沙汰なものである。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「うん」と
応
(
こたえ
)
たぎり、
乙
(
ひとり
)
は見向きもしない。すると
甲
(
ひとり
)
は巻煙草を出して
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
馴々
(
なれなれ
)
しくて犯し
易
(
やす
)
からぬ品のいい、いかなることにもいざとなれば驚くに足らぬという身に
応
(
こたえ
)
のあるといったような風の
婦人
(
おんな
)
、かく
嬌瞋
(
きょうしん
)
を発してはきっといいことはあるまい
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
薄紅色
(
ときいろ
)
に深く
唐草
(
からくさ
)
を散らした壁紙に、立ちながら、手頃に届く
電鈴
(
ベル
)
を、白きただ中に押すと、座に返るほどなきに
応
(
こたえ
)
がある。入口の戸が五寸ばかりそっと
明
(
あ
)
く、ところを振り返った母が
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
と続けざまに声を懸けたが、内は
森
(
しん
)
として
応
(
こたえ
)
がない、耳を澄ますと物音もしないで、かえって遠くの方で、化けた
蛙
(
かわず
)
が固まって鳴くように、南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
応
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“応”を含む語句
饗応
相応
応答
応対
手応
反応
感応
応酬
応接間
応接
応身
否応
応援
一応
応接室
応揚
因果応報
御饗応
不相応
応報
...