“手応”のいろいろな読み方と例文
旧字:手應
読み方割合
てごた66.1%
てごたえ27.4%
てごたへ4.8%
てごて1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田舎で使ひ馴れた身藁みごや、黍殻きびがらの手箒などとは勝手が違つて、先の方が妙に手応てごたへがなかつたりして、どうもうまく使へなかつた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
海は静かにその小石を受け取りました。兄さんは手応てごたえのない努力に、いきどおりを起す人のように、二度も三度も同じ所作しょさを繰返しました。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うなじからかたおもふあたり、ビクツと手応てごたへがある、ふつと、やはらかかるく、つゝんで抱込かゝへこむねへ、たをやかさと重量おもみかゝるのに、アツとおもつて、こしをつく。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今の処じゃあ年の若けえ娘と奉公人ばかりで、何を調べても一向に手応てごてえがねえので困っているんだが、師匠、決しておめえに迷惑はかけねえ。なにか気のついたことがあるんなら教えてくんねえか
半七捕物帳:16 津の国屋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)