“てごた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手応89.1%
手堪6.5%
手應2.2%
手耐2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
棒の先に紐で結ばれたナイフは、きりきりまわっていたが、やがてがたんと手応てごたえがあった。が、それっきり、棒がうごかなくなった。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
叱つてもさとしても手堪てごたへがないので、松村も考へた。よもやとは思ふものゝ世間にためしが無いでもない。小幡の屋敷には若い侍がゐる。近所となりの屋敷にも次三男の道樂者がいくらも遊んでゐる。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
それがはつきりわかつてゐると、どうにも僕の氣持をきめることが出來るんだけれど、幾ら問詰めて行つても更にはつきりした手應てごたへがないんでね。
蠢く者 (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
「なに、みんな一刀ずつさ、一人として片輪になる気遣いのない程度だよ、あれなら新島八十吉ひとりのほうが手耐てごたえがあった」
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)