“手應”のいろいろな読み方と例文
新字:手応
読み方割合
てごたへ83.3%
てごた16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
懷中ふところには百兩の小判が、ドシリと手應てごたへがしますが、これを斯う握つて居さへすれば、一枚繪のお時が仕返しに來ても、萬に一つ奪られるやうなことはありません。
わたくしは剃刀を拔く時、手早く拔かう、眞直に拔かうと云ふだけの用心はいたしましたが、どうも拔いた時の手應てごたへは、今まで切れてゐなかつた所を切つたやうに思はれました。
高瀬舟 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
それがはつきりわかつてゐると、どうにも僕の氣持をきめることが出來るんだけれど、幾ら問詰めて行つても更にはつきりした手應てごたへがないんでね。
蠢く者 (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)