手堪てごた)” の例文
さてこそ曲者と、彼は馬上から矢をつがえて切って放すと、確かに手堪てごたえはありながら、相手は平気で迫って来るので、更に二の矢を射かけた。
叱つてもさとしても手堪てごたへがないので、松村も考へた。よもやとは思ふものゝ世間にためしが無いでもない。小幡の屋敷には若い侍がゐる。近所となりの屋敷にも次三男の道樂者がいくらも遊んでゐる。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
骨のないくらげの豆腐を料理しても何の手堪てごたえもあるまい。
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)