“胸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むね85.9%
むな10.7%
ここ0.9%
ハート0.9%
えり0.6%
けう0.3%
みね0.3%
ムネ0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いたつくえ乳母車うばぐるまは、めいめいに自分じぶんわれてゆくのでないかと、むねをどきどきさしていました。
春さきの古物店 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いてまするからと忠實まめ/\しう世話せわかるゝにも、不審ふしんくもむねうちにふさがりて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
むねひらいたり、かほそむけたり、あご突出つきだしたりすると、それ、湯気ゆげつたりふさつたり
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その間からお酒にむな焼けのしている皮がはみだすのを、招き猫のような手附きで話をしながら、時々その手で、衣紋えもんを押上げるのだった。
と云いながら、突然いきなり國藏のむなぐらを取って、奥座敷の小間へ引摺り込みましたが、此の跡はどう相成りましょうか、明晩申し上げます。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
誰かのくちから、亡君という一語が洩れると、一同は、急にむなさきがつまって来て、眼がしらにうずのようなものがたぎった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あたしまるで、何千貫もある荷物を背負って歩いたみたいに、ここがどきどき言っていますわ。
もうちっとやらないことにゃ……ここんところが焼けつくようで、とんとやりきれないのさ。
この恋をここから引っこ抜いてしまおうと。
「わたしはもう、普通の空気がいやになったのですから。——そうして、あなたのこのお花を下さいな。わたしはきっと大事に枝を折って、わたしのハートの側にちゃんとつけて置きます」
僕のヘッドは僕のハートおさえるためにできていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
性慾の自覚と、ハートでつき当らないための結婚難
山猫やまねこはなるほどといふふうにうなづいて、それからいかにも気取つて、繻子しゆすのきもののえりを開いて、黄いろの陣羽織をちよつと出してどんぐりどもに申しわたしました。
どんぐりと山猫 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
山猫やまねこはなるほどというふうにうなずいて、それからいかにも気取って、繻子しゅすのきもののえりを開いて、黄いろの陣羽織をちょっと出してどんぐりどもに申しわたしました。
どんぐりと山猫 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
だが、無ろんたがひけうひそかに「なアにおれの方が……」とおもつてゐる事は、それが將棋せうきをたしなむ者のくせで御多分にれざる所。
やぶれたるせん棋士きしけう中やはたして如何に? どんな勝負せうふ事もはい後に生くわつ問題もんだいうら附けるとなれば一そう尖鋭化せんえいくわしてくる事は明かだが
そうかんがえると、きゅうかなしみでふさがっていたみねのうちが、だんだんあかるくなりました。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
さらにいじらしいことには、小さい小さいのし紙をムネに下げて、そこに「アッコオバチャン」「ヤスコ」と書いた一寸ほどのもんぺをはいたコケシ人形が現れました。