“胸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むね86.6%
むな10.5%
ここ0.8%
ハート0.8%
えり0.5%
けう0.3%
みね0.3%
ムネ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かりうどが、りにつかうかたなをぬいて、なにも知らない白雪姫のむねをつきさそうとしますと、お姫さまは泣いて、おっしゃいました。
といってそのむなもとへ、石火せっかにのびてきた朱柄あかえやり石突いしづきは、かれの大刀が相手の身にふれぬうちに、かれの肋骨あばらの下を見舞みまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
エレーナ ああ、なんていやな話だろう。あたしまるで、何千貫もある荷物を背負って歩いたみたいに、ここがどきどき言っていますわ。でもまあ、よかったわ、済んで。
僕のヘッドは僕のハートおさえるためにできていた。行動の結果から見て、はなはだしいくいのこさない過去をかえりみると、これが人間の常体かとも思う。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
山猫やまねこはなるほどといふふうにうなづいて、それからいかにも気取つて、繻子しゆすのきもののえりを開いて、黄いろの陣羽織をちよつと出してどんぐりどもに申しわたしました。
どんぐりと山猫 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
やぶれたるせん棋士きしけう中やはたして如何に? どんな勝負せうふ事もはい後に生くわつ問題もんだいうら附けるとなれば一そう尖鋭化せんえいくわしてくる事は明かだが
はじめてたびをしてったのであるが、世間せけんというところは、こんなにちかしいものどうしのあつまりだろうか。そうかんがえると、きゅうかなしみでふさがっていたみねのうちが、だんだんあかるくなりました。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
さらにいじらしいことには、小さい小さいのし紙をムネに下げて、そこに「アッコオバチャン」「ヤスコ」と書いた一寸ほどのもんぺをはいたコケシ人形が現れました。