“胸突”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むなつき57.1%
むねつき28.6%
むねつ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火口壁は四十度以上の急角度で、胸突むなつき八丁よりも峻嶮しゅんけんに、火口底までは直径約一千尺の深さで、頂上内院大火口よりも深いものである。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
胸突むねつきを過ぎし頃は既に西山せいざんに傾きしかば寒気一層甚しく、性来壮健そうけんなりとはいえ、従来身心を労し、特に病体を氷点下二十余度に及べる寒風の中にさらせしことなれば
いよいよ山巓さんてんに近く水が無いものとすれば、胸突むねつき八丁をくだって金性水きんせいすいまで汲みに行かねばならぬ。オオ金性水よ! 金性水よ! そこには氷のごとき清水が瀑布たきのように落ちているのだ。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)