胸突むねつき)” の例文
胸突むねつきを過ぎし頃は既に西山せいざんに傾きしかば寒気一層甚しく、性来壮健そうけんなりとはいえ、従来身心を労し、特に病体を氷点下二十余度に及べる寒風の中にさらせしことなれば
登り口には古びた大きな鳥居が立っている。ここから山道は急に険しくなるのだ。絶頂までは一里半、頂上間近になれば、登山者の最もくるしむ胸突むねつき八丁もあるとの事だ。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)