“心臓”のいろいろな読み方と例文
旧字:心臟
読み方割合
しんぞう63.5%
ハート12.7%
しんざう6.3%
むね6.3%
しん3.2%
ここ1.6%
こころ1.6%
イム・ハーツュン・フォン・アフリカ1.6%
ハアト1.6%
フィラリア1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高まる心臓しんぞう鼓動こどうをおさえつけながら、ジェンナーはついに、搾乳婦さくにゅうふから取ってきたうみを、ジェームス少年にうえたのであります。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
こんな風に口や心臓ハートを持っている神様は炉の神ばかりで、他の神様をまつるには、只イナオを立てるばかりのようでございます。
あのにぎつたほか、あのむねいだいたほかむねのあつたことを想像さうぞうして、心臓しんざう鼓動こどうも一とまり、呼吸いきふさがつたやうにおぼえた。同時どうじ色々いろ/\疑問ぎもんむねおこつた。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
箱の内は何ぞ。莎縄くぐなわを解けば、なかんずく好める泡雪梨あわゆきの大なるとバナナのあざらけきとあふるるまでに満ちたり。武男の心臓むねの鼓動は急になりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
よき餌をつくりし彼らを笑え、なぶらるるだけ彼らを嬲れ、急にほふるな嬲り殺せ、かしながらに一枚一枚皮をぎ取れ、肉を剥ぎとれ、彼らが心臓しんまりとして蹴よ、枳棘からたちをもて背をてよ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
してるわ。旦那にたれてるかも知れないね。この子を一目見たとき、自分のグリーシュトカのことを思い出しちまったよ。心臓ここん所の血が固まっちまうような気がしたっけ。
女房ども (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
およぐひとの心臓こころはくらげのやうにすきとほる
シュワインフルトの『亜非利加の心臓イム・ハーツュン・フォン・アフリカ』十四章に、無雨季節には鱷いかな小溜水にも潜み居ると言い、パーキンスの『亜比西尼住記ライフ・イン・アビッシニヤ
ドン・ホルヘに転身してこのマドリイの宿ときめたのが、商業街の心臓ハアトモンテイロ街のいま居る家だった。
ついこの一月までは、雌雄しゆうつがいでいたけれど、心臓フィラリアを患って今では雄一匹になってしまったのだと、仲好しらしい妹娘の方が残念そうにそういうのです。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)