心臓しん)” の例文
旧字:心臟
よき餌をつくりし彼らを笑え、なぶらるるだけ彼らを嬲れ、急にほふるな嬲り殺せ、かしながらに一枚一枚皮をぎ取れ、肉を剥ぎとれ、彼らが心臓しんまりとして蹴よ、枳棘からたちをもて背をてよ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
活しながらに一枚〻〻皮を剥ぎ取れ、肉を剥ぎとれ、彼等が心臓しんを鞠として蹴よ、枳棘からたちをもて脊をてよ、歎息の呼吸涙の水、動悸の血の音悲鳴の声、其等をすべて人間ひとより取れ、残忍の外快楽なし
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)