“胆嚢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんのう75.0%
たんなう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これまでやったこともない腎臓と胆嚢たんのう障害にかかって、暮のうちはちと悩んだ。十一月からのムリがたたったのだと医師はいう。そうかもしれない。正月は六、七日川奈で休養ときめている。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤黒いようなものが鶏の肝臓です。肝臓に着いている薄黒い小さいものが胆嚢たんのうです。おおきい固いのが後胃即ち俗にいう砂胆すなぎもです。ここで皆さんによく御注意を願いたいのはあの肝臓の大きさです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
胆嚢たんなうと肝臓らしきものをゑぐり取りて乙女の前垂に包み、傍の谷川にて汚れたる手足と刀を洗ひ浄めつゝ一散に山を走り降り、きもあるじが教へ呉れし通りに山峡の間を抜け、村里と菜種畠をよぎり行くに
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)