“胆”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
きも82.4%
たん10.5%
5.0%
ぎも2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしこのとき武夫もお美代も、行手にあたってきもを潰すような怪異が彼等を待っていようなどとは、夢にも知らなかったのである。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と云ったがかないません事で、剣術は上手でもたんすわってゝも、感の悪い盲目のことゆえ、匹夫下郎の丈助の為に二刀ふたかたな程斬られました。
以前は、その形で、正真正銘の熊の、と海を渡って売りに来たものがあるそうだけれど、今時はついぞ見懸けぬ、と後での話。……
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
愛之助は電燈の直射に会って、どぎもを抜かれてたちすくんだ。すぐ目の前のドアが開いて、電燈を背にして、例の怪物が立はだかっていた。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)