“きも”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キモ
語句割合
46.3%
気持22.0%
17.3%
12.4%
氣持0.9%
0.3%
来申0.1%
生胆0.1%
度胸0.1%
肝臓0.1%
臟腑0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美しいレオノーラ姫をさらっていった妖怪ようかい騎士の話をして、婦人たちのきもをつぶし、いく人かはヒステリーをおこさんばかりだった。
大人おとな大人おとなしかりとばされるというのは、なさけないことだろうと、人力曳じんりきひきの海蔵かいぞうさんは、利助りすけさんの気持きもちをくんでやりました。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
と屏風を開けて入り、其の人を見ると、秋月喜一郎という重役ゆえ、源兵衞はきもつぶし、胸にぎっくりとこたえたが、素知そしらぬていにて。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
我は崇拜の念止み難き故をもて、きも太くもまたこの群に加りぬ。唱歌といふものをば止めてより早や年ひさしくなりたるにも拘らで。
たいていの部屋へやには氣持きもちのよい長椅子ながいすいてあつて、見物人けんぶつにんはゆっくりとこしおろしてうつくしいたり、彫刻ちようこくをたのしんでながめたりすることが出來でき
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
わしが子供を攫って行くのも恐らくうであろうかと、私たちも小さいきもをおびやかされたが、それも幾たびか見慣れると、やあまた攫われたなぞと面白がって眺めているようになった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そいばかいか彼女あいが死んだと聞いたから、弔儀くやみに田崎をやって、生花はなをなあ、やったと思いなさい。礼どころか——突っ返して来申きもした。失礼じゃごあはんか、なあ山木さん
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「お、武男から手紙が来たようじゃったが、どうえて来申きもした?」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
決して悪気でした事では御座いませんじゃったが、人間の生胆きも枕草紙かよいは警察が八釜やかましゅう御座いますケニなあ……。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『よしっ。貰うたぞ。今……生胆きもの買手をば連れて来るケニ、貴様あ今にも死ぬゴトうんうん呻唸うめきよれや』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「おおよく申した。さすがはなんじ。悪僧ながらも度胸きも太い。……既に明白あからさまに申したからは、罪の成敗承知であろうの?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
支那人が大切にする『ちんの羽根』と『猫の頭』と『虎の肝臓きも』と『狼のよだれ』という四つの毒薬のうちで『鴆の羽根』という白い粉と、おんなじものになっているんですってよ。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
向き合つている臟腑きも、せめて心だけなりと