“肝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きも84.8%
かん11.6%
ぎも2.2%
はら0.7%
キモ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はきものつぶれるほどに驚倒し、それから、不愉快になりました。「自惚うぬぼれちゃいけない。誰が君なんかに本気で恋をするものか。」
風の便り (新字新仮名) / 太宰治(著)
それから解剖してれが心臓で是れが肺、是れがかんと説明してやった所が、「誠に有難ありがたい」と云て薬種屋も医者もふっと帰って仕舞しまった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「ばかなくらげやい。だれが自分じぶんぎもっていくやつがあるものか。ぎもられればいのちがなくなるよ。ごめん、ごめん。」
くらげのお使い (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「そりゃ、何でさ、ええ、ちょいとその気になりゃなッたがね、商いになんか行くもんか。あの母親おふくろッて奴を冷かしに出かけるはらでさ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
キモ」「キヌ」の「き」に(甲)類の文字を用いるに対して、「むらぎも」「ありぎぬ」の「ぎ」に(甲)類の文字を用い、「キリ」の「き」に(乙)類の文字を用いるに対して
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)