“肝煎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きもいり62.7%
きもい37.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同業者の息子息女むすめは大抵この人の肝煎きもいりで縁を結ぶ。出雲の神さまを住居の出雲町に引っかけて、宮地出雲守という綽名がついている。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
彼に言わせると、享保以前までの彼の先祖はみな無給で庄屋を勤めて来たくらいで、村の肝煎きもいりとも百姓の親方とも呼ばれたものである。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
源太早くも大方察して老婆としよりの心の中さぞかしと気の毒さたまらず、よけいなことしいだして我に肝煎きもいらせし清吉のお先走りをののしり懲らして
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
始めはこの古い家柄を衷心から尊敬するスコッチの大蔵大臣の肝煎きもいりで手堅い公債ばかり買い入れ、その利息で楽々生活費が支弁出来た。
バットクラス (新字新仮名) / 岡本かの子(著)