“肝要”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんよう62.1%
かんえう20.7%
かんじん6.9%
かんじんかな3.4%
だいじ3.4%
カンエウ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただいま御話しにならぬその以外の、最も必要なる事をこの席に於て述ぶることは、最もこの紀念祭に肝要かんようであると信ずるのであります。
こと青年輩せいねんはい身心しん/\發育はついく時代じだいにあるものには、いまよりこのはふ實行じつかうして體力たいりよく培養ばいやうし、將來しやうらい大成たいせいはかことじつ肝要かんえうならずや。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
『ヘヘヘヘこれは大失策おほしくじり、大失礼を致しました。ついおいとしいおいとしいが先に立つもんでございますから。肝要かんじんのお話が後になつて、禁句が先へ出違ひと、申すはこれも今夕の禁句ホイ』
誰が罪 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
殺した人は別に有とは誰人たれびとにや其許樣そこもとさまが御存知ぞんじならば何卒なにとぞをしへて下されと言ば忠兵衞莞爾につこわら然樣さういはるゝならば教へもせんが然れども其處そこ肝要かんじんかな魚心うをごころ有ば水心とあじことばにお光はほゝ強面つれなくなさばかくさんときつと思案しあん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なにより肝要だいじなのは斎戒沐浴さいかいもくよく……つまり心身しんしんきよめる仕事しごとでございます。もちろんわたくしどもには肉体にくたいはないのでございますから、人間にんげんのように実地じっちみずなどをかぶりはいたしませぬ。
事新シキ仔細シサイニハナク候ヘドモ、何事ニマレ信長ノ申シ次第ニ覚悟肝要カンエウニ候。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)