“隱”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
かく71.4%
8.6%
こも7.6%
かくし2.9%
がく2.9%
ごも1.9%
かぐ1.0%
いでい1.0%
いん1.0%
かくれ1.0%
ゴモ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんぢや、わし蜀黍もろこしかくしてとこ見出めつけあんすから、屹度きつとんにきまつてんだから」といふこゑあとにしてはたけ小徑こみちをうねりつゝつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
はヽさまとならではおにもかじ、觀音かんのんさまのおまゐりもいやよ、芝居しばゐ花見はなみはヽさましよならではとこの一トもとのかげにくれて
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こもりますに因りて、天の原おのづからくらく、葦原の中つ國も皆闇けむと思ふを、なにとかも天の宇受賣うずめあそびし、また八百萬の神もろもろわらふ」
そこへ鷄二が歩いて來た。動物のすきな鷄二は洋服のかくしにでも入れて持ち歸りたい樣子であつたが、やがて思ひついたやうに、小石の間へその燕の雛を放した。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
辿たどりかゝつたのたら/\あがりのながさかの、したからちやう中央なかばおもところで、もやのむら/\と、うごかないうづなかを、がくれに、いつしづみつするてい
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ごもれる 倭し うるはし。 (歌謠番號三一)
またおも釣船つりぶね海人あまの子を、巖穴いはあなかぐろふ蟹を
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
草にいでいる月を追うて
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
天地の律呂りつりよか、自然の呼吸こきふか、いんとしていためるところあるが如し。想へばわづらひはわが上のみにはあらざりけるよ。あやしきかな、わが胸は鐘のひゞきと共にあへぐが如く波うちぬ。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
つけ晝夜ちうやとなく駈廻かけまははたらく程に夫婦は又なき者といつくしみける扨も此餠屋このもちやと云は國主こくしゆ細川家の御買物方の御用達ようたしにて御城下にかくれもなき加納屋かなふや利兵衞とて巨萬きよまんの身代なる大家に數年來實體じつていに奉公を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ふる里の 神南備山カムナビゴモ
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)