“隱袋”のいろいろな読み方と例文
新字:隠袋
読み方割合
かくし50.0%
ぽつけつと50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫(をつと)の隱袋(かくし)の中(なか)に疊(たゝ)んである今朝(けさ)の讀殼(よみがら)を、後(あと)から出(だ)して讀(よ)んで見(み)ないと、其日(そのひ)の記事(きじ)は分(わか)らなかつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
宗助(そうすけ)は一封(いつぷう)の紹介状(せうかいじやう)を懷(ふところ)にして山門(さんもん)を入(はひ)つた。彼(かれ)はこれを同僚(どうれう)の知人(ちじん)の某(なにがし)から得(え)た。其(その)同僚(どうれう)は役所(やくしよ)の徃復(わうふく)に、電車(でんしや)の中(なか)で洋服(やうふく)の隱袋(かくし)から菜根譚(さいこんたん)を出(だ)して讀(よ)む男(をとこ)であつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
齒痛(しつう)が自(おのづ)から治(をさ)まつたので、秋(あき)に襲(おそ)はれる樣(やう)な寒(さむ)い氣分(きぶん)は、少(すこ)し輕(かる)くなつたけれども、やがて御米(およね)が隱袋(ぽつけつと)から取(と)り出(だ)して來(き)た粉藥(こぐすり)を、温(ぬる)ま湯(ゆ)に溶(と)いて貰(もら)つて、しきりに含嗽(うがひ)を始(はじ)めた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)