“一封”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつぷう75.0%
いっぷう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけ一封いつぷう紹介状せうかいじやうふところにして山門さんもんはひつた。かれはこれを同僚どうれう知人ちじんなにがしからた。その同僚どうれう役所やくしよ徃復わうふくに、電車でんしやなか洋服やうふく隱袋かくしから菜根譚さいこんたんしてをとこであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
午飯おひるに、けんちんをべていた。——なつことだし、先生せんせい令夫人れいふじん心配しんぱいをなすつて、お實家方さとかたがお醫師いしやだから、玉章ふみいたゞいて出向でむくと、診察しんさつして、打傾うちかたむいて、また一封いつぷう返信へんしよさづけられた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なほ/\愚僧実家の儀に付きては、往年三縁山さんえんざん学寮出奔このかた、何十年音信いんしん不通に相なり候間、これまた別簡一封いっぷう認め置申候也。以上。南無阿弥陀仏なむあみだぶつ南無阿弥陀仏。慶応 年 月 日。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)