“徃復”の読み方と例文
読み方割合
わうふく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕方(しかた)がないから、猶(なほ)三四回(くわい)書面(しよめん)で徃復(わうふく)を重(かさ)ねて見(み)たが、結果(けつくわ)はいつも同(おな)じ事(こと)で、版行(はんかう)で押(お)した樣(やう)に何(いづ)れ御面會(ごめんくわい)の節(せつ)を繰(く)り返(かへ)して來(く)る丈(だけ)であつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
鬼怒川(きぬがは)を徃復(わうふく)する高瀬船(たかせぶね)の船頭(せんどう)が被(かぶ)る編笠(あみがさ)を戴(いたゞ)いて、洗(あら)ひ曝(ざら)しの單衣(ひとへ)を裾(すそ)は左(ひだり)の小褄(こづま)をとつて帶(おび)へ挾(はさ)んだ丈(だけ)で、飴(あめ)は箱(はこ)へ入(い)れて肩(かた)から掛(か)けてある。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
河面(かはづら)は対岸(たいがん)の空(そら)に輝(かゞや)く朝日(あさひ)ビールの広告(くわうこく)の灯(ひ)と、東武電車(とうぶでんしや)の鉄橋(てつけう)の上(うへ)を絶(た)えず徃復(わうふく)する電車(でんしや)の燈影(ほかげ)に照(てら)され、貸(かし)ボートを漕(こ)ぐ若(わか)い男女(だんぢよ)の姿(すがた)のみならず
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)